【現実の見方】映像とストーリーのちぐはぐさに気付くことが「今ここ」への第一歩

1.現実から逃避せず、現実を直視する。


「現実は無視」「現実は関係ない」「現実は幻想」
願望実現で語られるそんな言葉たちを隠れ蓑にして、「現実は関係ないんだ」と自分に言い聞かせる。
間違いではありませんが、気付きを得ないままでそうしたとしても、それはただの現実逃避で終わってしまいます。

願望実現。引き寄せの法則。
呼び方はなんでもいいんですが、それらは決して現実逃避の道具ではありません。
むしろ、現実を直視した上で「そうか。だから現実は関係ないんだ」と気付くこと。その気付きがない限り、あなたは同じところをグルグル回り続けることになるでしょう。

もしあなたが停滞しているのなら、その原因はどこにあるのか。現実とはどんな構造になっているのか。
あまりにも身近で、当たり前すぎる現象にその答えはあります。「そんなシンプルなことでいいのか」と驚くかもしれません。
現実から逃避しようとせず、現実を直視してください。あなたの幸せのために。

2.実際に見ている映像と思考のちぐはくさ


来る日も来る日も、早く現実が変わってくれないかと思っていたある日のことです。
「現実を変えたいと言っているけど、そもそも現実ってなんなんだろう?」という素朴な疑問にぶち当たりました。

現実…。今はこうなっている…。それが嫌だ…。変えたい…。
そんなことを考えながら車を走らせていたときのことです。
急に違和感を覚えました。

そして、それまで当たり前すぎて見過ごしていたことに気付きます。
「自分は今、何をしているだろう?」

今、自分の目に映っているものはなにか。まず自分が握るハンドルと自分の手。フロントガラス越しに見える景色。その景色の大半は道路。その向こうに広がる景色。

憎いアイツも、仕事の悩みも、お金の悩みも、恋愛成就したいあの子も、その景色の中には含まれていません。

人間関係で例えれば、目の前の景色にその相手が含まれているのであれば、その人のことを考えるのは何の不思議もありません。むしろ当然です。

けれど今、その相手が目の前にいないにも関わらず、頭の中はその人のことを考えている。

考え事。
その一言で片付けることもできますし、これは日常生活でよくあることです。

考え事をしながらテレビを視ていて、内容をほとんど覚えていない。
授業の内容がほとんど頭に入っていない。
上の空で仕事をしている。
さらには、誰かと話をしているときですら「あ、ごめん。聞いてなかった」。

今この瞬間に自分がしていることとは、全く無関係な思考に支配されている。
実際に見ている映像と思考のちぐはくさは一体なんなのか。
このときに何が起こっているのか。考察を進めていきましょう。

3.僕らは「今」という瞬間にストーリー性を見いだすことなどできない


あなたが見ている景色は常に「今」という映像です。
あなたは五感を使って、「今」という映像を体感しているでしょう。

あなたが生きている「場」は常に「今」です。
僕らは一秒前にも、一秒後にも行くことができません。
「今」というのは、まさにこの一瞬であることがわかるでしょう。

僕らの現実は「今」という瞬間を切り取った写真が無数に連なり、なめらかな動画として映し出されたものです。
一秒前でも、一秒後でもない、「今」という一瞬の写真です。

ここで考えてみていただきたいのは、僕らはその一瞬を切り取った写真から何を感じ取ることが出来るのかということです。

僕らが、その一瞬で感じ取ることが出来るのは五感で得た情報だけです。
それ以外のものを感じ取れる余裕などないんです。

なぜなら、「今」は一秒前でも一秒後でもないから。
一瞬で過ぎ行く「今」を感じ取ったら、またすぐ違う「今」になります。
その一瞬に何らかのストーリーを構築できるような余裕はありません。

今回の記事の核心部分です。
僕らは「今」という瞬間にストーリー性を見いだすことなどできない。
ほんの一瞬しかない「今」にストーリー性を見いだす余裕などあるはずがない。

4.「現実のストーリー」と信じているものは、後付けされた思考のストーリー


僕らは何のストーリー性もない「今」という点を延々と体感しています。
それを振り返れば点が線となって連なり、それが過去となり、死の間際には「私の人生」となります。
そのように見えます。

けれど、ここまでのお話の通り、僕らは「今」という一瞬の点を体感しているだけです。
そこには本来、ストーリー性は何も含まれていません。

では、なにがそこにストーリー性を持たせているのか。
あなたが、今目の前に広がる景色とは無関係な思考をしているなら、まさにそれがストーリーを作っている真っ最中です。

あなたは、過ぎ去っていったどこかの地点の今という一瞬、また違う地点の今という一瞬、またまた違う地点の今という一瞬。
それら一瞬の写真を、いくつかピンポイントで拾い出し、適当に繋げて、そこにストーリー性を持たせます。

例えば、「挨拶したけど返事がなかった」「業務連絡以外話してくれない」「会話を振っても素っ気ない」
そんな写真を繋ぎ合わせて「私は誰々に嫌われているに違いない」というストーリーを作り出します。

ここまでの話を思い返してください。
その一瞬一瞬の「今」にストーリー性を見出だすことなどできません。
つまり、本来の「今」という瞬間には何のストーリーもないということです。

だから僕らは、目にしている光景とは全く無関係な考え事をして、後付けでストーリーを作り出します。
よく覚えておいてください。

あなたが「現実のストーリー」と信じているものは、後付けされた思考のストーリーであるということです。

だから僕らは常に思考します。
「今」というその一瞬では考えることが出来ないから、常に後追いしてストーリーを作っているんです。

5.自分が見たいストーリーをあなた自身が語れ


あなたの思っている現実と、実際に起こっていることの間には、非常に大きな隔たりがあります。
あなたにとっての「私の人生のストーリー」は、画像を適当に繋ぎ合わせてアテレコしただけのものでしかなかったんです。

あなたが今まで信じてきたストーリーが正しいとか間違っているという話ではありません。
ストーリー自体が存在しないということなんです。

だから、「今ここ」を感じる今今メソッドをすると「今ここでは何も起きていない」ことに気付くんです。
そうです。何も起きていません。僕らはストーリー性のない映像をただ見ているだけなんです。

あなたに出来ることはなんでしょう?
それは、今考えていることと、今見ている映像とのズレに気付くことです。

これは難しく考える必要はありません。
例えば、あなたが車を運転しているとしましょう。

目の前には車窓から見る景色が広がっています。
あなたの思考はどうなっていますか?

あの人のことを想っていたり、仕事のことやお金のことを考えていたりするでしょう。

もう一度言います。
あなたの目の前には車窓からの景色が広がっているだけです。
そこにあの人はいません。あなたはオフィスにいるのではありません。お金を連想させるものもありません。

目の前に映る景色の中に、思考の対象が含まれているかどうか、ここがポイントとなります。
思考の中身と、目の前の景色が無関係であることに気付くと、現実は本当の姿を見せるようになります。

だから、あえて確認してみてください。
バカみたいと思うかもしれませんが、自分にこう問い掛けてみてください。

「その話、この景色の中に含まれてないよね?」
「そんなストーリーは”今”ないよね?」

あなたのストーリーは、そんな何気ない考え事から生まれていることに気付くことです。

もし、あなたの願望実現が停滞しているのなら、ここに原因があるかもしれません。
嫌な現実を変えたくて「現実は関係ない」と言い聞かせるのは現実逃避です。

それは嫌な現実を見ないようにするために「良いストーリー」で上塗りをするようなもの。
依然としてベースには嫌な現実が残ったままです。いずれその塗装は剥げ落ちて、ベースである嫌な現実が見えてしまうでしょう。

そうではなくて、嫌な現実というもの自体が思考によって作られた架空のストーリーであったと認めることです。
そのために、あなたは現実を穴が開くほどじっくりと観察して見破ってください。

その1つの方法が、先ほどお話しした「思考の対象が目の前の景色に含まれているかどうかをあえて確認する」です。

思考の作るストーリーを信じてもいいし、信じなくてもいい。それが面白いストーリーだと思えば、信じたって構いません。

あなたの人生のストーリーが、適当に画像を繋ぎ合わせて、それに適当にアテレコしただけのものだと知っていることが重要です。

撮影した写真をクラウドに放り込んでおくと、勝手に繋ぎ合わせてスライドショーのムービーが出来ていたりするでしょう。
あれと同じことが起こっているとイメージすればわかりやすいかもしれません。

それに気付いたら、あなたが今までに得てきた知識が一気に繋がるかもしれません。

なぜ「今」に集中すると「何も起こっていない」といわれるのか。

なぜ現実は関係ないといわれるのか。

なぜ思考を止めることと願望実現が関係するのか。

なぜ観念を捨てろといわれるのか。

なぜ願望を捨てろといわれるのか。

なぜ現実は自分が作っているといわれるのか。

あなたの「今はまだ実現していない」というストーリーさえ、思考が後追いで作り上げたものでしかないとしたら?

自動的に作られたストーリーを鵜呑みにするのではなく、ストーリーが勝手に作られていたこと自体に気付いたあなたは、今度は自分が見たいストーリーを語り始めるでしょう。

そう「今ここ」で。あなたの力によって。

あなたの人生が愛に満ちた素敵なストーリーを紡いでいきますように。

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直島 章真(Naoshima Shoma)

不思議で素敵な思考の世界に皆さんをご案内します。 引き寄せで悩んでいる人、心が疲れてしまった人、ちょっと元気をなくした人に響く言葉がきっとあるはず。そう信じて言葉を紡いでいます。