【完璧の認定】あなたはコントロールしたい?されたい?これを紐解くと「完璧」に辿り着く

1.表願望と裏願望


あなたは他人をコントロールしたいと思ったことはありませんか?
願望は常に表裏一体の構造となっているので、表向き「他人をコントロールしたい」というあなたの願望の裏には「他人にコントロールされたい」という願望が張り付いています。

ほとんどの人たちが気付かないままに持っている、この「裏願望」が願望の実現を遅らせてしまう原因です。
まず、先ほど例に挙げた表願望の「他人をコントロールしたい」が、裏願望の「他人にコントロールされたい」に繋がるのはなぜか考えてみましょう。

あなたが誰かとお近付きになりたいという場面を想定してみます。
あなたは、相手が自分を好きになってくれるように、相手の気持ちをコントロールできればいいのにと思います。

「私のことを好きになってほしい。私のことを好きになりなさい。アブラカダブラ…」

確かに相手の方から近付いてきてくれれば、こんなに楽なことはありません。
相手の方から近付いてきてくれたということは、あなたに好意を持っていることは明確です。自分が相手に好かれているかどうかを確認しなければならなかったり、モヤモヤと心配する必要がなくなります。

二人の関係の主導権は相手にあった方が自分にとって都合がいいんです。
相手からのアクションを待った方が確実性を高められるし、自分が愛されている根拠があれば安心して相手を愛すことができます。

これで、「自分を好きになってくれるように他人をコントロールしたい」という表願望ができあがるわけですが、よく考えてみるとその理由は相手の好意を確かめたいからです。

この場合、好意の確認は自分から行うのではなく、相手に示してほしいと願っています。
その理由は、好意を持たれている確証がない中で、それを確かめるのが怖いからです。現実を突き付けられることへの不安感と言ってもいいでしょう。

そこへ自ら飛び込んで行くのは勇気がいるので、二人の関係性は相手の手に委ねてしまいたいと思っています。

二人の関係性を相手任せにしたい。相手の出方次第にしたい。相手にコントロールしてほしい。これが裏願望である「他人にコントロールされたい」を同時に持つ原因です。

相手をコントロールしたいのは、相手にコントロールされたいからという表裏一体の矛盾した願望を持つことになりますから、願望実現が停滞するのも無理はありません。

願望を捨てなさいというのは、気付かないうちに持っている裏願望が実現にブレーキをかけてしまうのをやめさせるためです。

2.分離の認識が裏願望を生む


願望の達成を延期させている裏願望の発生源をより詳しく探ってみましょう。
あなたには、相手に愛されているかどうかわからないので、それを相手にハッキリと明示してほしい気持ちがあります。
愛されるかどうかわからない。愛されているかどうかわからないという不安感から、自分の立ち位置を相手の出方次第で決めようとする姿勢です。

この不安感は、あなたが相手との結び付きを認識していないことから発生します。繋がっているという信頼感や愛されているという安心感が欠けているんです。

つまり、あなたが相手に求めているのは「愛されている安心感」であり、裏を返せば現在は安心感の欠如を感じているということです。
こう考えると、願望とは「手に入れたいものがある状態」というより「対象との関係に欠如を感じている状態」といった方が正確です。

欠如とは一体とは言えない状態であり、完璧と認識できない状態です。「一体」や「完璧」から何かが欠け落ちてしまっているので、その欠けた部分を補いたい気持ちが願望ということになります。

その欠けた何かによって、あなたは対象と一体ではないと感じます。一体ではなく離れている。つまり分離です。
願望実現で語られる「一体」や「分離」ということを言葉で説明すると、「一体」から何かが欠け落ちていると認識している状態が「分離」ということになります。

この分離の感覚が安心感の逆、不安感を煽ってきます。不安が恐怖を呼び、足がすくんで自分からは動けなくなってしまうんです。
自分から動けないので相手に動いて欲しい。裏願望の「相手にコントロールされたい」はそうして発生します。

3.あなたの完璧を知る


ここまでの話を更に深く掘り下げていくと、あなたにとってはちょっと意外な場所に到達するかもしれません。

あなたは相手に愛されている安心感を欠いているので、相手の方から「愛してるよ」のサインを欲しいと願っています。

ここで少し話を変えてみます。
あなたは願望を持ったときに、「どうすればいいかわからない」「なにをすればいいんだろう?」「なにを変えればいいのかな?」と迷ったことはありませんか?

この迷いは、願望実現の世界で語られる「完璧」の意味がわかると断ち切ることができます。

あなたが願望を持っているということは、あなたには足りないものがあり、欠けているものがあり、変えなければならないことがあると認識しているということです。

もしあなたが完璧ならば、足りないものは何もなく、欠けているものも何もなく、変えなければならないこともありません。
よって、あなたは願望を持つことがなくなります。

では話を戻して、あなたが相手に愛されている安心感を得られていないのはなぜでしょうか?

一言で言えば、あなたは自分のことを完璧ではないと思っているからです。

あなたは自分を完璧ではない。欠けているものがある。足りないものがある。変えなければならないものがある。
そのように評価しています。

だから欠けているものを補わなければならない。足りないものを補充しなければならない。変えなければならないものを変化させなければならない。

その結果、固定される観念は「私は完璧じゃない」です。
その観念はさらにこう続きます。
「自分ですら完璧じゃない自分を愛せない。こんな私が他人に愛されるはずがない」

あなたは、他人からどれくらい愛されるかを判断するときに、「自分で自分のことをどれくらい愛せるか」という物差しを使って推測しています。
あなたがもし自分を完璧でないと感じているのなら「私はこの程度の人間だから、自分をこの程度しか愛せない。だから他人も私のことをこの程度しか愛せないに違いない」と決めつけています。

あなたに欠けているものは自分に対する愛ですが、この誤った評価によって自分で自分を無条件に愛せなくなってしまっているので、外部から愛を補充しなければならないと思っています。そしてあなたは「自分が完璧になれば他人から完璧に愛される」と信じて、自分に欠けているものを補おうとします。

では、僕があなたに正当な評価を与えましょう。
「あなたは最初から完璧です」

あなたは完璧なんです。今までも、今も、これからもずっとです。
あなたは完璧ですから、何も欠けていません。足りないものはありません。変えなければならないものもありません。

あなたは今のままで無条件に愛されて当たり前の存在です。
けれどもあなたは、完璧である自分に何かが欠けていると思い込み、補おうとしてきました。
よく考えてみてください。そんなことは最初から不可能なんです。

完璧であるものに何かを補うとか、足すとか、変えるといったことは不可能です。何も手を加える必要がないというか、何も手を加えられないから完璧なんです。

あなたはモナリザに「ここのタッチがイマイチだから描き変えてやろう」と思いますか?
モナリザは完璧な絵です。どれだけ評価の高い現代の画家であろうと、モナリザに手を加えようとすれば非難されるでしょう。
「余計なことをするな」と。
あの完璧なモナリザを描き変えようなどおこがましいと。

同じことです。
完璧であるあなたという作品を変えようとするなどおこがましいんです。
完璧であるのに「欠けている」「足りない」「変えなければならない」と自分に評価されて、本当のあなたは戸惑っています。

この章の最初に書いた、あなたが願望を持ったときに生じる迷い。「どうすればいいかわからない」「なにをすればいいんだろう?」「なにを変えればいいのかな?」というのは実は正しい反応だったんです。

「(既に完璧なのに)どうすればいいかわからない」
「(既に完璧なのに)なにをすればいいんだろう?」
「(既に完璧なのに)なにを変えればいいのかな?」

あなたに必要なものは、自分が完璧であることを認めて、完璧である自分を愛すことだけです。
108さんが書かれた「ザ・チケット」の中に、うってつけのメソッドがあります。

「完璧だ」

非常にシンプルですが強力です。自分が完璧である立場に戻って愛す。今からでも簡単にできます。

あなたが願望を持つとき、あなたは完璧ではないと認識しています。その対象は幅広く、あなた自身、あなたの世界、あなたを取り巻く人々、あなたの人生などです。
そのどこかの部分で何かが欠けていると感じているので、その欠けた何かを補って完璧にしようとするのが願望です。

対象が幅広いので、どこから手を付ければいいのかわからなくなりそうですが、結局のところ「自分が完璧であればいい」ということになります。

あなたが完璧な状態にあるということは、あなたの世界も、あなたを取り巻く人々も、あなたの人生も、変える必要があるものは何もなく、全てが完璧な状態であるということになるからです。

そこに見える光景はなんでしょう?
「なにも変える必要はない」「コントロールする必要がなかった」「最初から幸せだった」
先人たちが語ってきたこの感覚は、一言で言えば「全てが完璧」ということです。

もう完璧を求めるのはやめましょう。完璧を目指して探そうとするのではなく、最初からある完璧を認めるんです。
あなたの幸せは今ここにあります。

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内容(「BOOK」データベースより)

四半世紀の時を経て、驚くべき対話が再開される―あなた自身のしあわせが、この星の「目覚め」を実現する。シリーズ140万部突破の超ロングセラー、最新作!
著者について

ニール・ドナルド・ウォルシュ
何百万人ものひとびとの人生に影響をおよぼしてきた現代のスピリチュアルなメッセンジャー。「神性」の存在を感じ、神に問いかけて答えを得たプロセスを口述筆記のように記録し、1995年『神との対話』として刊行した。それからの二十余年、現代のスピリチュアリティについての著書を29冊上梓。なかでも広く支持された『神との対話』シリーズは、世界の主要言語に翻訳されている。ウォルシュはメディアを通して「誰でもいつでも神と対話しているのであって、問題は神が誰に語りかけているかではなく、誰が耳を傾けるかだ」と主張し、世界の関心を集めた。現在は、妻であり詩人であるエム・クレアとともにオレゴン州に暮らしている。

吉田利子(よしだとしこ)
埼玉県出身。東京教育大学卒業。
訳書に、ニール・ドナルド・ウォルシュ『神との対話』シリーズ、ラルフ・ウォルドー・トライン『人生の扉をひらく「万能の鍵」』(ともにサンマーク出版)、エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』(SBクリエイティブ)、J.クリシュナムルティ『境界を超える英知――人間であることの核心』(共訳、コスモスライブラリー)、ビル・エモット『日はまた昇る』、スタンリー・ビング『孫子もタマげる勝利術』(ともに草思社)、オリヴァー・サックス『火星の人類学者』(早川書房)、ゲイリー・レナード『神の使者』(河出書房新社)、ドロシー・ロー・ノルト『いちばん大切なこと。』(PHP研究所)など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウォルシュ,ニール・ドナルド
何百万人ものひとびとの人生に影響をおよぼしてきた現代のスピリチュアルなメッセンジャー。「神性」の存在を感じ、神に問いかけて答えを得たプロセスを口述筆記のように記録し、1995年『神との対話』として刊行した。それからの二十余年、現代のスピリチュアリティについての著書を29冊上梓。なかでも広く支持された『神との対話』シリーズは、世界の主要言語に翻訳されている。妻であり詩人であるエム・クレアとともにオレゴン州に暮らしている

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直島 章真(Naoshima Shoma)

不思議で素敵な思考の世界に皆さんをご案内します。 引き寄せで悩んでいる人、心が疲れてしまった人、ちょっと元気をなくした人に響く言葉がきっとあるはず。そう信じて言葉を紡いでいます。